2025/08/18 10:00
こんにちは、シュヴァインハイムです。
今日は、私たちの原点ともいえる「ソーセージ」について、少し深掘りしてみたいと思います。
ドイツには1700種類以上のソーセージが!
ソーセージと言えばやはりドイツを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実際、ドイツ国内ではなんと1700種類以上ものソーセージがあるといわれています。
さらに、1人あたり年間約30kgものソーセージを食べるという調査もあるほど!
これは、当店の「粗挽きソーセイジ」に換算すると約900本分。
1か月あたりに直すと、75本(なんと18パック!)という計算になります。
ソーセージ屋としては、まさに夢のような話です。
地域によって特徴的なソーセージが作られているのも、ドイツ文化の面白さ。
例えば──
・フランクフルター(フランクフルト):20cm以上のロングサイズ
・テューリンガー(テューリンゲン地方):ハーブとにんにくの風味が特徴
・ニュルンベルガー(ニュルンベルグ):一口サイズで可愛らしいソーセージ
これらの名前がついたソーセージは、ヨーロッパの「原産地名称保護制度(PDO)」によって厳しく管理されており、製法や原料、地域などの条件を満たしたものだけが正式にその名称を名乗れるのです。
なぜドイツは“ソーセージ大国”になったのか?
ソーセージはヨーロッパ全体で作られていますが、中でもドイツで特に発展した背景には地理的・気候的な理由があります。
ドイツを含む北ヨーロッパは、農業に適さない痩せた土地が多く、育てられる作物が限られていました。
そこで、人々は雑草を食べる豚を飼い、食肉として活用するようになります。
しかし、冬になると豚の餌が不足し、越冬が難しくなります。
そのため、寒くなる前に豚を加工し、保存性の高い食品としてソーセージへと姿を変えていたのです。
やがてスパイスの流通が広がると、味付けのバリエーションも増え、気づけば1000種類以上のソーセージが誕生する文化へとつながっていきました。
ソーセージ・ウインナー・フランクフルトの違い、ご存じですか?
お客様からよくいただくご質問のひとつが、「ソーセージとウインナー、フランクフルトって何が違うの?」というもの。
実は、日本では**JAS(日本農林規格)**に基づいて明確な分類がされています。
・ウインナーソーセージ:直径20mm未満、羊腸が使われる
・フランクフルトソーセージ:20mm以上36mm未満、豚腸を使用
・ボロニアソーセージ:36mm以上で牛腸を使用したもの
つまり、「ソーセージ」というのはひき肉を腸に詰めて加熱・加工した食品全体の呼び名であり、ウインナーやフランクフルトはその中の一種ということになります。
シュヴァインハイムのこだわりソーセージ
当店シュヴァインハイムでも、多彩なラインナップを取りそろえています。
・粗挽きソーセイジ、チーズウインナー、チョリソー、にんにくソーセイジ、野菜ウインナー、ブラートブルスト、ミュンヘナー など
さらに、季節限定の「人参ウインナー」なども登場します。
また、太物ソーセージのリオナーには人工ケーシングを使用。
セミドライタイプのコッホサラミは、水分含量が55%以下。
水分35%以下のドライタイプは製造しておりませんが、それぞれの特徴を活かした味づくりを心がけています。
商品開発では、何度も試作と失敗を繰り返しながら、やっとの思いで完成することも多々あります。
それでも、お客様に「美味しい」と喜んでいただける瞬間を目指して、日々挑戦を続けています。
1700種類の伝統に挑む、シュヴァインハイムのこれから
ドイツには1700以上ものソーセージがある──
この歴史に敬意を払いながら、私たちも日々の積み重ねで、少しずつ前に進んでいます。
これからも、味・品質ともに進化を重ね、皆さまの食卓に笑顔を届けられるよう、丁寧なものづくりを続けてまいります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!